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"my life is my own choices"

藤田俊哉の引退

18年間の選手生活お疲れさまでした。


ふと とある選手を思い浮かべた時にそのシルエットが浮かびます。それは時にキックフォームであり、ドリブルであり、競り合いのシーンであり、それこそ立ち姿かもしれません。藤田俊哉はそれらのシルエットがスライドの高速連射のように浮かぶ選手です。
一見すると細身で小柄な選手の重心の低いアウトサイドでボールを押し出すドリブルや、ゴール前にふっと現れゴールを射止める所や、ゴール前FKで大体名波が蹴るだろうと思っちゃうんだけど名波とふたりで並んで蹴る準備をするシーンや、大柄なDFを相手にするりとワンタッチでかわす所・・・ほんとに高速連射です、そのくらい食い入るように見ていた選手のひとりでした。イメージの中のBGMはやっぱりベタですが、素晴らしいプレイでスタジアムを何度も沸かせてくれる度に鳴り響いていたジュビロ磐田時代のチャントですね。
そして世界中に10番は無数に存在しても、自分の中で10番を背負っている姿が一番しっくりくるのは藤田俊哉です。この先藤田俊哉を超えるもっとしっくりくる10番が現れるかも分からないですし、この先サッカーを通じて藤田俊哉を見る事が出来たら嬉しいなという思いもあったり、先々の事を色々と考えてしまいそうになりますが、今は選手時代に見た記憶を思い出しながら時間を過ごすのが幸せそうです。
年間最優秀選手、FW以外の史上初J1通算100ゴール、確かVゴール数も記録を持っていたはず、Jリーグを思う時にこれらの記録があって藤田俊哉を思い出せる機会が多くなるのが嬉しいですね。それだけに限らず、数多くの感動できる瞬間をもらえたのが嬉しかったです。お疲れさまでしたというより、ありがとうございましたという文章になってしまいました。


引退された方の敬称を略させていただきました、ごめんなさい。